2015年4月27日月曜日

舞台をゼロから作る仕事。

未土里です。

大学を卒業してから去年まで約1年間、あるクラシック音楽事務所でアルバイトをしていました。
所属アーティスト(音楽家)のマネジメントや、海外アーティスト・オケの公演企画・運営するとこです。
うちが「会社」らしい場所で働いたのはここが初めてでした。

会社と言えば嫌な上司・派閥・女の世界とかもあるんかなーとか不安だったけど、ここでは嫌な要素が何一つなく、お茶の淹れ方すら知らなかったうちに1から色々教えてくださいました。
有名だけどそんな大きい・人数のいる会社ではなく、社員さんたち面白くて優しくてみんな好きでした。


20人くらいいるフロアでバイトはうち1人。
仕事内容は一応一般事務と言えるのかわからんけど、社員さんのありとあらゆるお手伝いをしました。なんでも屋さんやね。
音楽事務所っぽい仕事と言えば、楽譜の製本、資料音源の準備、公演会場で販売するCDのビニール剥がし(アーティストが会場でサインする)、演奏会曲目の日本語・原語を音楽事典で調べてまとめる、演奏曲目(&作曲家)の打ち込みなど…

うちは楽譜の製本が好きでした。
自分でもよく製本するから慣れていて、黙々と個人的な考え事をしながら作業出来るし(ォィ)、うちが製本したものを実際にアーティストが使うんだと思うとテンション上がりました。
社員さんに綺麗!早い!と言われて嬉しかったな_(._.)_
あと、社員さんの出張土産とか地方公演・得意先の頂き物とかで、休憩スペースが常においしいお菓子だらけで幸せでした。
みなさんのお菓子選びのセンス最高でした。


今までずっと演奏する側しか経験してこなかったけど、音楽を発する場を作っていく側(プロ)の、それも「演奏会企画する=ゼロの状態から」の仕事を初めて見たんです。
バイトだからほんのお手伝い程度だったかもしれないけど、これから音楽(演奏)を勉強していくというこのタイミングでそっち側の仕事を知る事が出来たのは、すごく貴重な経験だったなと思います。
仕事内容がどうとか難しい事じゃなくて、たぶん気持ち的に。

久しぶりに事務所のホームページを見ると、以前よりアーティストのインタビュー・写真・動画・公演レポートなどが充実してて、クラシックファンにはなかなか面白そうだと思いました。
オケリハ風景とかオフショットっぽいのもたくさんありました。

まさに今やっている2015年度の公演というのがバイトしてた時にちょうど関わってた企画たちで、2015年度の総合企画書作成を手伝ったり、関係先にチラシを送ったり、公演スケジュールを印刷しまくったり、演奏曲目調べたり打ち込みまくったり
HPに掲載された見覚えのあるチラシたちが懐かしくて、いろいろ思い出したのでした。


うちは社会性がなくていわゆる「一般企業の会社員」という仕事とは無縁だろうと、どうしても社会に合わないんだという思いがずっとありました。それが嫌なわけではないけど。

でもこのバイトをして9、10ヶ月目くらいだったか…
作成に携わっていた総合企画書が出来て印刷業社からピカピカの完成品(しっかりしたツヤツヤな紙の冊子)が届いた時、初めて、自分がちゃんと「社会と関わった」「世に出るものを作った」と実感をもてました。
そして〈企画〉という1年前は紙面上か脳内にしかなかったモノが、今現実に「音」となってお客さんの耳に届いてるってことは…!!?

そうか、うちは「音」を作っていたんだな。
作曲家じゃん!!
こんなバイトが出来た事に誇りを持っています。

たまにはクラシックも聴きに行こうと思いました。
うちの作った音たちを、耳に戻さないと。



作曲家:未土里

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